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福岡県西方沖地震

2005年3月20日10時53分に発生した福岡県西方沖地震の記録です。

【3月20日地震発生当日の様子】
 私は発生時刻に福岡市小戸のヨットハーバーにいました。当日は自分が所属するヨットクラブのレスキュー艇の当番だったため、船を出しやすい所に移したあと、ウェットスーツへの着替えを終えてクラブハウスの中にいました。 揺れが来て「地震だ」と思った瞬間、細かくて激しい揺れに襲われました。関東地方で何度も経験した震度4とか3の揺れよりもかなり周期の短い、細かくて激しい揺れで、瞬時に「建物が崩れる」と思い反射的にダッシュで外に出ました。ドアから出ると、学生が止めている自転車が不規則なドミノ倒しのように崩れて、怪獣の登場シーンを映画館で見ているような不思議な光景でした。大体15秒ほどで揺れは収まりましたが、津波注意報が出たので直ぐにクラブのメンバーとクラブハウスの2階に避難し、津波が来るような海の異変が無いか、博多湾を眺めていました。妻から、携帯にメールがあり、最大震度が6弱だと知り、早く職場に行かないとと考えていました。しばらくすると、普段は見かけない波の線が遠くからハーバーへ近づいてくるのを見ましたが、あれが津波なのか?高さは低いけれど津波らしきものに見えました。それから少し待って、急いで駐車場に行き、自分の車のカーナビに付いているテレビで地震の概容を知りました。駐車場は一部液状化していて、水がわき出ていたので急いで車を小戸公園の駐車場に移しました。津波注意報は出ていましたが、予想される津波の高さが50cmだったので海面に注意しながらハーバーの周りを歩くと、クラブハウスの近くのアスファルトが割れていたり、ハーバー近くの海の水が濁っていたりと、所々に地震の痕跡が見かけられました。
ハーバーのアスファルト
ハーバーのアスファルトに入ったヒビ
ハーバーの水濁る
海底の土が舞い上がってまるで味噌汁
 クラブのメンバーに局に行く必要がある旨を伝え、ハーバーを後にしました。まずは自宅に行き、家族の無事を確認して、カメラやビデオなど撮影機材を一式持ち出して、局のある長浜へ向かいました。幹線道路は酷い渋滞で、普段とは全く違う風景です。地震発生から2時間くらいして局に到着し、天神界隈を歩き回って撮影しました。遠目には普段と変わらない天神でしたが所々で被害が目立ちました。
崩落した寺の外壁
崩れ落ちた寺の外壁
崩れた灯籠
崩れた灯篭
 親富孝通りの一つ東側を南北に平行して走る通り沿いにはお寺があります。毎日、仕事帰りにバス停まで歩く道ですが、ご覧のようにお寺の外壁が長さ20mほど崩れ落ちています。高さは2mくらいあった壁なので、地震の時にいつものようにそばを歩いていたらと考えるとぞっとします。中の灯篭も積み木崩しのように壊れていて、地震の破壊力がわかります。寺の住職さんが一生懸命後片づけをしていましたが、その後数日間は殆ど手つかずでした。
天神交差点
天神交差点、割れたビルガラス
福ビル
被害が大きかった福岡ビル(通称「福ビル」
散乱するガラス
ガラス片で通行止めの福ビル脇の道路
 今回、天神周辺のビルで最も被害が大きかったのが福岡ビル、通称「福ビル」です。ニュース映像にも最も頻繁に登場していました。目抜き通りの交差する天神周辺の一角をなすこのビルは、建築年数こそ経っていますが、中には書店の丸善も入っていて私もしばしば訪れるビルです。飛び散ったガラス片のため、通行止めになっている様子は明らかに非日常的でした。この割れた窓ガラスを見て、ケガをした方2名で済んだというのは不幸中の幸いですね。
臨時休業のお知らせ
臨時休業を知らせる張り紙
 地震当日、百貨店などでも商品が崩れたりしたようで、全て臨時休業の知らせが張り出されていました。天神の歩道や公園はせっかくの休日に行き場のない人たちで賑わっていました。

【本震の翌日以降の様子】
そして、私の仕事場、KBCにも地震の影響が!!なんとシンボルとも言える鉄塔の先が曲がっているではありませんか。関係者によると適切な転倒防止策をしてあるので落下する恐れはないと言うことです。 
 また、古い建物は壁の崩れているものが多く、福岡市中心部でも立ち入り禁止のテープを数多く目にしました。
曲がったKBC鉄塔
先が曲がってしまった我らが鉄塔
立ち入り禁止
赤坂の立ち入り禁止の建物
地割れ
地割れした散歩道
 私の散歩道、福岡城址のお濠にもこの様な地割れが発生していました。揺れのエネルギーによって地盤も大きな影響を受けているんですね。震度6弱を観測した玄界島(福岡市西区)ではとくに地盤が緩んでいるものと思われます。気象庁からも大雨警報と注意報の基準を下げると、発表がありました。しばらくは、少しの雨でも土砂災害が起こりやすいので、雨の降り方にはいつも以上に敏感に対処しましょう。

気象庁発表の大雨警報・注意報の基準変更

【仮設住宅の建設現場、カモメ広場にて】
 本震発生から二週間以上が経って、桜の撮影に西公園へ行く途中、カモメ広場に行きました。以前この近くに住んでいたことがあって、気軽に散歩する公園でしたが、景色が一変していました。
 ちょうど仮設住宅の建設中で、アスファルトをパワーショベルが取り除いている所でした。直ぐそばには地震で発生他と思われる地割れや段差もあって、ここに仮設住宅を造って大丈夫なのか?と疑問が頭をよぎりますが、港に近い空き地というと限られるんでしょうね。被災者が早く前の生活に戻れることを祈りつつ。
カモメ広場
アスファルトを取り除くショベルカー
アスファルト地割れ
建設地には地割れも

【西区西浦にて】
被災家屋
西区西浦付近の被災家屋
 玄海島と同じように被害が大きくて一時避難勧告が出された福岡市西区西浦付近もまだビニールシートが掛かったままの家屋などが目立ちます。早い復興を願うばかりです。4月11日撮影。

カウンタ
(2003.3.28~)