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テーパリング・クラウド

集中豪雨や突風をもたらせる危険な雲の形

衛星画像
図1 2005年7月13日12時衛星画像(気象庁HPより)
 梅雨前線が停滞していて活動が活発なときや、寒冷前線が接近しているときなど、衛星画像で南西方向に尖った雲の形を目にすることがあります。それがテーパリング・クラウド、別名ニンジン状の雲です。
 南の方の細く尖っているところには、暖かく湿った空気が集中的に流れ込んできていて、積乱雲が発生するのに最適の場所となっていて、次々と活発な積乱雲が発生するため、この雲の近くでは、大気の状態が非常に不安定で落雷や突風はもちろん、集中豪雨や竜巻などの発生する恐れがあるのです。
 左の図は2005年7月13日12時の衛星赤外画像です。九州から中国地方・日本海にかけて雲の塊があり、南西端に当たる九州北部付近で雲の形が南西に尖っていますね。これがテーパリング・クラウドです。
天気図
図2 2005年7月13日12時の天気図
 図2は衛星画像と同じ時刻の地上天気図です。西日本には梅雨前線が停滞していて、前線上の九州北部付近に低気圧があります。テーパリングクラウドはこの低気圧の南側、それも梅雨前線の直ぐ南で発生しています。
 前線の直ぐ南から低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、この様な位置でテーパリング・クラウドが発生しやすいのです。梅雨前線上にある低気圧の直ぐ南から南西方向、または温帯低気圧から伸びる寒冷前線の直ぐ南ではこの様な雲が発生しやすいので要注意なのです。
気象レーダー12時
図3 7月13日12時00分のレーダー画像(気象庁HPより)
 図3は12時ちょうどの気象レーダー画像です。テーパリング・クラウドの先端部分にレーダー画像でも一際シャープな雨雲が映っています。線状エコーと呼ばれるものでこのエコーの範囲では局地的に激しい雨が降ります。この線状エコーが通過した地域では激しい雨が降り、12時のアメダスで福岡県久留米市三納山で41mm/hの激しい雨を観測しています。テーパリングクラウドと線状エコー恐るべしです。
気象レーダー16時
図4 7月13日16時20分のレーダー画像(気象庁HPより)
 このときは前線が南に下がったため、九州北部から南部へと線状エコー(テーパリング・クラウド)が移動し、17時のアメダス観測で宮崎県えびので54mm/hの非常に激しい雨が降りました。
 前線が南に下がらず停滞していたら九州北部は大変なことになっていたでしょう。衛星画像を見て先の尖ったテーパリング・クラウドが合ったら要注意です。レーダー画像の線状エコーも注意して荒天に備えましょう。

カウンタ
(2003.3.28~)