梅酢って知っていますか?
連日猛暑が続いていますが、皆さんお元気ですか?
私は安定した晴れの天気を待ってました!とばかりに、梅を天日干ししました。
去年はなかなか晴天が連続する日が来なくて、結局8月なって干したので、今年は早くに干せてホッとしています。
今年は梅が非常に不作で手に入れた物が貴重だっただけに梅干しにするまでいつも以上に気をつかいました。
我が家の備蓄のひとつが漬物なので、梅干しはとても大切な物なのです。
工場で作られた物では無く、シンプルでこだわった物が良いと思って自分で作るようになりました。
母も作っていたので、何となくイメージがわきやすくハードルが低かったのも感謝しています。
だから、娘達にも梅干しは自分で作れる物だと思ってもらいたい。
それが先祖からの命を繋ぐ行動のひとつ、家庭教育なのかなと思っています。
梅干し作りというと梅干しの固形物だけが注目されますが、「梅酢」という嬉しい副産物も出来てきます。
梅酢とは、梅を塩につけている時にじわじわと出てくる液体で梅干しと同じ薬効があります。
これをお水で割って飲むと水分と塩分を一緒に摂取出来ます。
しかもクエン酸の疲労回復効果抜群。
水分補給しても塩分補給に塩を直接舐めている人ってあまり見かけないですし、梅干しだけを頻繁に食べるのもなかなか難しいですよね。
この梅酢水は手軽に頻繁に熱中症対策出来る優れ物です。
今梅干し作っていないから梅酢無いという方もご心配無く。
限られた店舗になりますが、梅酢ってお店でも売っていますので購入する事が出来ます。
この梅酢を利用する人が少ないので、梅干し農家さんは梅酢を破棄せざるを得ない現状だそうです。
勿体ない。こんな優秀な物を取り入れない日本人は残念です。
梅干し農家さんに一票入れる意味でも梅酢を使う人が増えて欲しいものです。
梅酢で私がよく作るのは、紅生姜です。生姜を薄切りにして、さっと湯通しする。
それを梅酢に浸しておくと紅生姜の出来上がりです。
簡単に無添加で美味しい紅生姜が出来ますよ。
病み上がりの時や食欲の無い時に、この紅生姜と刻み海苔をご飯に乗せて梅酢とお湯をかけて食べると元気になります。
私はこのために梅酢も欲しくて梅干しを作っているとも言えます。
梅酢と言いますが、酢酸発酵した物ではないため酢とはみなされません。
梅酢の酸味は梅が出したクエン酸によるもので、塩の仲間なんです。
酢は強陰性で体を冷やすのでこれまでの猛暑時期に食べるのには適していました。
まだまだ、暑さは続きますが、それでもこれまでよりは暑さは落ち着いてきます。
また、暦のうえでは8月7日から立秋に入るので、そろそろ食べ物は冷やす食べ物から温める食べ物へと移行していった方が元気に秋を迎えられると思います。
そういう意味でも、味覚は酸味でさっぱりとし、体の中は温めてくれる。
そんな陽性の梅酢を取り入れてみるにはいい時期かもしれません。
このお話があなたの「くらしの一滴」になりますように。
2024年8月5日