光の春
あっという間に2月も後半になりました。
この記事を書いている今は二十四節気の「雨水」。
雪や氷が溶けて雨や水に変わる頃とされています。
ただ、今年はまだまだ冬が続いており、全国的にも雪の降っている範囲が例年と比べて広かったり、豪雪になっている地方もあったりしています。
私の住む福岡でも今年は雪予報の日が多く、とにかくスケジュールが立てにくい冬だなぁと感じています。
初冬は雪が降る!という予報にワクワクして喜んでいましたが、さすがに最近はもう雪は降らなくていいよって勝手な事を思ってしまっています。
周りからも「いつ春はきますか?」「もう暖かくなりますよね?」などの質問が多くなっているので、皆さんも十分冬を味わったから早く春来て〜という感じなのでしょう。
2月の事を別名で「きさらぎ」と言います。
今は如月と書きますが、厳しい寒さに更に重ね着をするという「衣更着(きさらぎ)」、
春に向けて陽気が来る「気更来(きさらぎ)」、
草木が春にむけて段々と芽生えてくる「生更木(きさらぎ)」から転じたと言われているそうです。
きさらぎの由来を見ると、なるほどね〜と思わず納得してしまいます。
寒いんですが、春は確実にやってきていると感じる時があるからなんです。
どこでかというと、部屋の中や車内で!穏やかな陽の光が差し込んできて、パッと明るくなる時間が長くなってきています。
家の中で掃除したり動き回っているとほんのりと温まり、一枚洋服を脱いだりする事も。
冬至を過ぎ、日増しに昼間の長さが長くなって、日差しは確実に強まってきているんですね。
真冬のころの気温とほとんど変わらないのにスイセンなどの草花が芽を出して成長していたり、小鳥がさえずり出すのはこの光に反応しているからだそうです。
部屋の中の暖かさに惑わされて、薄着で外に出てビックリ‼️こんなに寒かったんだぁ。と慌ててコートを取りに戻った経験のある人も多いんじゃないでしょうか。
そう、光だけが先に春になっていて、気温はまだ上がっていないんです。
このように日差しだけが春めいてくるこの時期を「光の春」と呼びます。
今は光の春なんだよねって知っていると服装選びも失敗し難いかもしれません。
あと一週間もすれば3月になり、暖かくなる!というイメージをしているかもしれませんが、旧暦だと来月が「きさらぎ」2月です。
旧暦の方が実感や体調変化に合っている事が多いので、まだ来月も一気に春物の洋服にせず、重ね着をしたり、こまめに脱ぎ着した方がいいです。
「衣更着」のもう一つの説にポカポカと暖かくなったのに、再びやってきた寒さにために脱いだ着物をもう一度着るという説もある位ですから、
あと1ヶ月は気温の変動に合わせた服装で過ごしていきたいものです。
余談ですが‥光の春を感じるようになったので、ようやくお雛様を出そうかなという気になってきました。
遅いよ!という声が聞こえてきそうですが💦子供が小さい頃はカレンダーに沿って飾っていましたが、今はゆるりと気の向く時に出すようになりました。
すると不思議と旧暦に合っている事が多くて。身体や感覚ってやっぱり月の満ち欠けも関係するのかなぁ、
それを感じる余裕が出来たのかなぁ、それとも名前に月が入っているからなのかなぁなど色々と思ってしまう今日この頃なのでした笑
このお話があなたの「くらしの一滴」になりますように。
2025年2月23日(筆者 佐藤奈月)