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福岡発 天気・暮らし情報

旅立ちの3月

3月は卒業や転勤シーズンですね。
新しい環境への旅立ちでワクワクしている人も多いことでしょう。
次会う時を楽しみに見送れる別れは明るいものですが、
私自身はもう二度と会えない所へ行ってしまう人を見送った月でもあり、毎年3月は何とも複雑な心境の1ヶ月なんです。

伯父、伯母、知人、義父、実母の命日、そして春のお彼岸、これまでも十分お参りする日が多かったんですが、
今年またあの世に旅立たれた人が増えてしまいました。
本当にやるせない。何が原因で人は病気になり、あの世へ行くんだろう?
食事なのかな?環境なのかな?遺伝なのかな?

義父は電子レンジは身体に良くないと使用せずに自炊していましたし、自転車で毎日買い物に行き体も動かしていました。
実母もフラダンスをしたり、出かける事が好きで動いていました。
どちらかと言うと食に関しての知識も情報も持っていた方で特に生活が乱れていたり、食に問題があったわけではありませんでした。
病気になる人、ならない人、なっても死ぬ人、生き延びる人。何の差なんだろう?

私は比較的、食に気を使って育ててもらったにも関わらず、偏頭痛に苦しみ、決して健康優良児ではありませんでした。
その原因を知り改善したくて、大人になってから、健康や食について多方面から学ぶようになりました。
母のおかげで、味覚と知識と情報の持ち合わせがあったので、それらを繋ぎ合わせていく作業が中心でした。
学んでいくうちにバラバラだった知識や情報が繋がっていき、楽しくて仕方ありませんでした。
その学びを活かしながら子育てしている最中に、母のガンが見つかったんです。

まさか実母がこんなに若くしてガンになるとは思っていなかったため困惑しました。
ただ、ここからが恩返しする時だ!試す時だ!
私なりに繋ぎ合わせた知識と情報で母のサポートをするしか無いと切り替えました。
その時すでに一番大事なのは「水」だと気づいていたので、
告知された次の日に以前、知人から教えもらっていたSTSプロジェクトの支局に迷わず行きました。
これが、今皆さんにもお勧めしている最高のお水との出会いです。

その後、両親を福岡に呼び、看病や介護の日々が続きました。
子供達もまだ小さく、私が倒れるんじゃないかと思うくらい痩せ細り、いっぱいいっぱいの日々でした。
ただ、病院探しも、食事療法も、全てにおいて自分がその時に持っていた情報と知識を駆使してやれた事は私にとって人生の糧になっていると思います。

毎年3月28日の命日に自分で書き記した看病と介護日記を読み返します。
年月が経ち、私の知識も深まり、今だったらもっとサポート出来るのに、もっと違う声かけ出来るのに‥と少し残念な気持ちにはなります。
とは言え、最終的には本人の理解と知識が無ければどんな物も事も良い作用はしない、良い結果へは導かれないという事も知ったので、
「お母さんの実力はそれ位だったんだって事よ。もう少し賢かったらこんなに若くに死ななかったのにね〜」と仏壇に向かって言っています。
言い返したかったら、死んだらダメなんだよ!って(笑)

病気になると色々な商品や食べ物を教えてもらったり、試したりする人が多いと思います。
ただ、そういう時は冷静に判断出来ませんし、それでは間に合わない事の方が多いと感じます。
たくさんの大切な人を見送って思うのは、やっぱり病気になる前に学んでおく、知っておく、
物も人もやり方にも出会っておく。
そして何より、その知識と情報を自分の中で繋ぎ合わせて自分自身が理解しておく事が大切だと思うのです。
それに気が付いて欲しくて、風見屋の自考塾セミナー、風の結 庭先マルシェを開催しているのです。

さて、実母は桜の花を2回しか見られない余命宣告でしたが、それ以上に桜の花を見る事が出来ました。
宣告されたのは秋だったのに何故か桜を基準にしたという謎です(笑)
危篤になったのが3月3日。
この年は開花が早まりそうな気候で、「頑張って!もう少ししたら桜の花が咲くんだから、まだ行っちゃダメだよ。」という
これまた謎の声かけをしたのは、今でも笑ってしまいます。
その声かけの効果なのか⁈桜が満開の中、息を引きとりました。
看病と介護の時間は母の最後の子育てだった気がしています。
濃厚な時間で学ぶ事が多く、表現があっているかは分かりませんが、湿っぽさはなく今となっては楽しかった。
この時間をくれた実母、そして何より快諾して協力してくれた夫には感謝しかありません

何故、人は病気になり、死ぬのかという答えは永遠のテーマですが、
弊社はひとりでも多くの人に命を育む事に敏感に、大切にしてもらえるよう、これからもきっかけ作りをしていきたいと思っています。
子育て、看病、介護‥私の体験でよければ、たくさんお話し出来ます。
結構、面白いと思いますよ😆

今年の桜はこれからです。
木の下から桜の花を見上げつつ、その先の空高い所にいる人達に笑顔でいる事をご報告しようかな🌸

このお話があなたの「くらしの一滴」になりますように。

2025年3月28日(筆者 佐藤奈月)