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福岡発 天気・暮らし情報

梅雨入りの発表が気になる人へ

九州南部に梅雨入りの発表があった事で弊社にも「梅雨入りはいつ?」の質問が多くきています☂️
弊社は、先週から「九州北部は梅雨に入っています」と言っているんですが、質問者は納得する様子がありません。
「まだ気象台から発表されていませんよね?」
「今日は晴れているじゃないですか!」などなど。
きっと明確な日にちを聞き出したい!と思っているんでしょう😅

梅雨入り、梅雨明けの日にち(発表)を気にしている人が非常に多いのですが、これはかえって危険だと私は危惧しています。
気象台が発表していなくても、気圧配置や前線の位置から梅雨と判断している気象会社もあるし、
梅雨入りしてたって晴れる日もあるし、
梅雨明け後に大雨になる事もあるし…
そもそも、大きな風の流れのなかで、この日からです!この日までです!ってキッチリ分けられるわけないので、日にちに意味がないような気がするんです。
梅雨入り梅雨明けの発表は目安くらいに捉えて、梅雨の期間だから雨の日が多くなるんだな、
災害が起こるくらいの大雨が降ってもおかしくない期間なんだなと再認識して、生活に生かす事の方が重要なのではないでしょうか。

梅雨入り、梅雨明けの判断に明確な定義はありません。
また、速報的に発表するため「梅雨入りしたとみられます」という表現です。
最終的には秋に見直しをし決定するのですが、その頃には今年の梅雨の事なんかすっかり忘れてしまって気にしていませんよね。
こんなにも速報値は気にするのに…

天気予報は無料で色々と見る事が出来、情報もたくさん溢れています。
その分、大切な情報だという認識も無いのではないでしょうか。
それぞれ予報が違うという事もまだ知らない人が多く、
色々な時間に色々な所の天気マークだけ見て、
自分で判断している人も多いと感じます。
何か大切な行事がある時は自分の希望の天気マークを発表している所を探したりしていませんか?
その気持ち十分わかります(笑)
ただ、命を左右するような天気の時にはそれでは命は守れません。
防災グッズと同じ位、どこの情報が真摯に天気に向きあっているのかという事を吟味し、選んで決めておく事も重要なのです。

どんなに予報が細分化されても、最終的には自分がいる場所の状況を一番早く敏感に察知出来るのは、自分です。
自分で冷静に判断する知識と能力を身につけておく事は強い武器だと思います。
その知識を身につけて欲しくて毎月「自考塾セミナー」を開催しているのですが、
先日、1年以上毎月受講されている方のエピソードに感動しました。

この方は学校の先生で、スポーツテストをする日を決める際、自分で天気図をみて、学んだ事を活用して日程を決めたそうです。
発表されている情報だけに縛られず自分で考えたんです。
何故そこまでしたのか質問したら、「子ども達が熱中症にならないような日にしたかった。」ですって。
何て素敵な先生なんでしょう💕
ちなみにこの方は気象予報士でもなんでもありません。
まさにこれなんです!
勉強し続ける事で自分と周りの人を守る判断が出来る。
天気はひとつとして同じ日はありません。
まずは勉強を始める事、そして継続する事の大切さを改めて感じた瞬間でした。

梅雨の質問の次は、今年の夏がどうなるのかの質問が増えてきます。
それを深く知りたい方は弊社のホームページをじっくり丁寧に読んだり、
セミナーに参加して学んで考える習慣を身に付けて下さい。
天気は命に関係します。一緒に学びましょう😄

このお話があなたの「くらしの一滴」になりますように。

2025年5月30日(筆者 佐藤奈月)